監督の声

指導論2


前回から結構期間があいてしまいましたが、あくまで不定期更新なのでご了承ください。今回も指導論について書いていきたいと思います。

サッカーは当然様々なスタイルがあり絶対的な正解を求めることは非常に難しいスポーツです。指導の仕方やスタイルも当然様々ですし、これもまた絶対的な答えはないのではないかと思われます。本質を正確に捉え、関わっている選手たちにより効果的だと思われるコーチングをどれだけできるかが重要になってくる。

高槻FC(ジュニア)に自分が戻ってきた時の正直な第一印象は、《基礎技術力が非常に低い》でした。関わり始めて初めて観た試合も、多くの選手達が何の狙いもなくただボールを前へ蹴り、走り競り合う。それの繰り返しでした。誤解してほしくないのは決して蹴ることが悪いわけではない。何も考えず狙いもないまま、ただ大きくボールを蹴る習慣があまりにつきすぎていると感じた。早急に高槻FCが取り組まないといけないことは選手達の基礎技術向上だと感じた。ある程度ストレスなくボールを扱えないとなかなか先に発展させにくい。個人戦術やグループ戦術などサッカーをする上では欠かせない要素も基礎技術がないと正直難しい。

昨年度まではジュニアユースとジュニアはクラブ名は同じだが別団体としてここ数年活動していました。それを今年度からもう一度一本化しさらなる発展を目指してます。U-15年代までに必要だと考えられるスキル習得・向上をサポートしていきたい。求めるスキルも各年代で違うし、求めれるスキルも当然違う。そして選手個々現時点でのスキルや取り組む姿勢も違うので個々に求めれるスキルにも違いが出てくる。自分は今まで本当に様々な環境やカテゴリーで指導してきました。その場その環境で必要であり求められることにアプローチしてきました。現高槻FCに必要だと思われる部分をフォーカスしていきたいと思う。普段から選手たちに伝えている部分は大き分けると2つです。一つ目はボールを積極的に奪いに行くこと。2つ目はボール奪取後はあわてずプレーすることです。

【ボール奪取力】

どんなトレーニングも守備強度が高くないと実戦に使える技術は身につかない。激しいプレスに対してボールを奪われずより効果的なプレーができる技術が必要。日頃から激しくボールを奪いに行くことを習慣化させないといけないし、それがスタンダードになることが重要。相手選手近くまでは誰もが寄せることはできるが、そこからボールを奪いに行くことがなかなかできない。当然抜かれる恐れがそれを邪魔しているのだと思うし、そこは何もジュニア・ジュニアユース年代に限ったことではない。ジュニア・ジュニアユース年代は抜かれる恐れを気にせずどんどんトライしてほしい。抜かれることよりも、ボールを奪いにトライしないことの方が問題だと捉えてる。

【あわてない】

ボール奪取時は激しく強くアプローチするが、奪取後までそのままの勢いでプレーしてしまう傾向にある選手が非常に多い。結果せっかく奪えたボールをすぐ相手選手に当ててしまいボールロストし、また守備をしないといけなくなる。それをひたすら繰り返すサッカーをしていると当然疲労がたまり、後半や試合終盤にひびいてくる。そしてコーチたちから聞こえて来る声は走れていない。サッカーは走れないといけないが、走るのと走らさせられるのとでは疲労度もモチベーションも全然違う。あわてないは決して早くプレーしないと言うことではない。どれだけ心に余裕を持ってプレーできるかであり、その中でより早くプレーできることが理想なのは言うまでもない。余裕を持ってプレーするためには状況把握が必要であり、状況把握には観ることが必要になる。観てプレーするためにはストレスなくボールを扱うことが必要になってくる。

他にもアプローチしていかないといけない部分はあるが、今は大きくこの2点にフォーカスしていくことが現高槻FCには必要だと感じています。指導に関してスタッフ間でも共有できるよう今年度から指導実践を基本月1回行っています。そこで実際コーチたちに選手役をしてもらいトレーニングメニューをこなしてもらいながら紹介し、ディスカッションしてます。平日のトレーニングが週末の試合に活かせるようクラブとして徹底していきたい。

”基礎があるから0が100になる”

昔中田英寿氏の本かインタビューでそのようなコメントがあった。当時もそうだし今でも本当にそうだと自分は強く思う。

 

岸本 武志